20140113 アベノミクス破綻のシナリオ

インターネットテレビのデモクラＴＶで、立教大学の山口教授が今のアベノミクスが如何に日本経済を破綻に向かわせているか、を分かり易く説明してくれていたので、みんなにシェアしておきます。

売国奴安部と大手メディアの社長が連日のように食事会を開いて密談しているせいか、嘘ばっかりしか報道しないテレビ新聞の論調は、アベノミクスの成果で、「株価がうなぎのぼり」だの「企業の景況感を表すＤＩがリーマンショック前に戻った」だの「トヨタが史上最高益、自動車産業が軒並み好決算」だの、この年末年始にテレビが報道したのは、ほんの１％に満たない裕福な人達の海外旅行が例年に無く増加しただのって、あたかも景気が良くなったような事吹聴しまくってますが、ほんとにそうなの？って言う事なんです。

まず、株価が上がっているのは、単に日銀がいっぱい金刷ってばら撒いている（銀行から国債を買い取っている）ので、かといって、銀行から企業がお金借りて、新たな投資をしているのかって、そんな事は全く無く、じゃー余っている金を銀行は遊ばさせておくわけ行かないので、株式市場に大量にお金が流れている・・・・・・・・・・・それだけの話。

実体経済がどうなのかって言うと、足元では、確かに国土強靭化政策を掲げている、キチガイ自民党のコンクリートを中心としたばら撒き公共事業と、消費税の駆け込み需要で、住宅を中心とした産業が、３月の仮儒に向けて在庫積み増しを、今一生懸命やっているので、生産ベースでは確かに好調なようです。

しかし、実需がどうかと言うと、実際の消費に対しておよそ１２０％ぐらいの生産ベースなので、２０％ぐらい実際の消費とかけ離れていると言う事と、トヨタだのが好決算なのは、決して販売量が上がっているわけでも何でもなく、円安の為替差益で儲かっているだけなのです。

そして、１０年間で２００兆円と言っているばら撒き公共事業がいつまで続くのか？その財源はどうするのか？消費税で庶民からなけなしの金を吸い取って、それを大手土建屋に所得移転していくだけなんじゃないのか・・・・・・・・・・税と社会保障の一体改革派はいったいどこ行っちゃったのか？

結局、金が足らなくなって、又、赤字国債発行して、銀行が買い取って、それを又、金刷って日銀が買い上げる・・・・そんなこといつまで続くと思っているのか？

それにもまして怖いのは、この４月以降の消費税増税後の落ち込みです。

庶民は、「なんだか企業はいいみたいだし、その内、我々にもその恩恵がくるんじゃないか」って、甘い期待をみんな持っているようだけど、先ほどの日銀の短観調査で、先行きの景況感と共に、企業に聞いたのは「従業員の給料は上げるつもりがあるのか？」の問いに対し、７０％が未定と答えているのです。

そうなるとどうなるか？って言うと、とっても恐ろしいことが起こるのです。

１）庶民の暮らしが全く良くならないばかりか、金ガンガン刷ってるおかげで、円安で食料品を中心とした物価が益々上がっていくと同時に、消費税のダブルパンチで、完全に消費が落ち込む。

２）今は、消費税の駆け込み需要であたかも消費が上がっているように見えるが、４月以降その反動で、一気に冷え込み、在庫調整も入るので、生産ベースではおそらく半分ぐらいに落ち込む。

３）今でこそ、赤字で消費税を払えない中小企業が２０％もいるのに、この上３％も消費税が上がったら、ほとんどの中小零細企業はばたばたと潰れていく。

４）方や、輸出大手企業は、消費税の還付金（現在、約３兆円→これが５兆円に膨れ上がる）によって、一銭も消費税の負担をしないばかりか、庶民や中小企業から奪い取った税金が大手に所得移転され、ますます貧富の格差が増大する。→その金は、株主配当と役員賞与と内部留保に回され庶民に還元されることは無い。

５）格差が広がると、一部の金持ちが潤うだけで、使い切れないので、経済がますます縮小する。

６）庶民も馬鹿じゃないので、いいかげんアベノミクスは、「金持ちの、金持ちによる、金持ちの為の経済政策」だと言う事に気づき、一斉に安部自民党に対するブーイングの嵐が吹き起こる。

７）一回上がってしまった物価を戻すには、行き過ぎた金融・財政政策（０金利と金のばら撒き）を止めて、日銀が金利引き上げと国債買取をやめるしかないのだが、今度は円高になって、輸出大手企業からブーイングが出てしまうのと、金利を引き上げると経済がシュリンクするので、にっちもさっちも行かなくなる。

かくして、日本経済はインフレではなくスタグフレーション（不況で物価高）に陥り、ばら撒きをやめない限り、国債の信用も地に落ち、株安・円安・国債安のトリプル安で、しかもお札も紙切れ同然となりデフォルトを迎える。集団的自衛権の行使と徴兵制度を国会で近いうちに強行採決し、安部ちゃんの役割はここまでで十分役目を果たしたので、あっさりおっぽり投げる。

皆さん、このシナリオはかなり確かな予想となってくると思うので、今のうちにあぶく銭を株や銀行に預けるのではなく、金の現物に変えておいた方が無難でしょう。