やっぱり大嘘つき野朗だった関西電力(2012.7.29)

みんな昨日はご苦労さんでした。
ところで、関西電力はやっぱり大ほら吹き野郎でした。
前回の多事争論「原発再稼動で経済が破綻?」でも、その試算の疑惑ぶりはお伝えしていましたが、最近ネットで明らかになった「6月16日に広島で行われた【怒りの緊急デモ】で配布されたチラシに載っている「関西電力 自社発電実績に対する認可発電設備の割合と推定発電量」の表(『関西電力有価証券報告書』)で真実が明らかになりました。
 
この表を見てお分かりのとおり、2010年(一昨年の猛暑の時)の実績での水力・火力・原子力の設備利用率は、それぞれ21%・33.3%・78.2%となっている。→ようするに、たかだか21%・33,3%しか水力と火力は稼動させていなかったってこと!!!!
 
そして、推定発電量Ⅱに示されている通り、これを水力60%、火力60%、原子力0%にすれば、今の供給量を上回ってしまう。
 
全く原子力発電なんていらないよってこと!!!!
 
そして、注目はこの表の左から2列目の認可発電設備能力のところ・・・・・・・関西電力は、ピーク電力に関しても、3,138万kwに対して560万kw足らない、つまり、2,578万kwしか供給能力が無い(水力193万kw、火力1,472kw、他社融通638万kw、揚水発電270万kw)って言ってたんですが、この『関西電力有価証券報告書』に記載されている認可発電設備能力で行くと
■水力 8、196千kw(820万kw)
■火力 16,907千kw(1,690万kw)
で、水力・火力だけで2,510万kwの設備能力があり
■他社融通 800万kw
■揚水発電 430万kw
この2つも過少申告していた事が明らかになっていて、これを合わせると、なんと3,740万kwでとんでもなく足りてしまうと言う事があきらかになりました。
※但し、揚水発電の430万kwに関しては、水力の認可発電設備能力820万kwに含まれている可能性もあるので、これを引くと3,310万kw
 
ようするに、大飯原発なんて再稼動しなくても、1000歩譲って関電の言っているピーク電力3,138万kwがほんと(7月1ヶ月で、平日31度以上になった日が14日間あったが、ピーク電力はたかだか2,500~2,600万kwになった日がたったの5日しかない)だとしても、節電なんて全くする必要が無い。
 
政府・経産省・関電・マスコミ(下手すると橋下まで)ぐるになった、まるっきりの『大ほら吹き野朗』どもだったと言う事です。
 
まあ橋下に関しては、言ってることが毎日ころころ変わるので全く私は信用していませんが、多少、嘉田由紀子志賀県知事などの弁明をしておくと、
 
「(夏場の)電力不足で“停電になったらどうする?” “お前は責任取れるのか?”と関電、国、企業から脅された。大阪の橋下(徹)さんとも話し、“電気が停まったら仕様がないわね”ということになった」とか、
 
「300万キロワットは圧縮できると飯田(哲也)さんや古賀(茂明)さんと詰めてきたけど、関西電力が個別企業にこうした(知事は圧力をかける手真似をした)。そうしたら個別企業が“税金払わない”“(滋賀県から)出て行く”と言い始めた」
 
とかってことが明らかになっていて、相当、国や関電や経済界・マスコミ連中に脅されていたことが分かっています。
 
1社独占の強みと言うか、いかんせん電力を止める権利を持っているのはやつらなんで、去年の全くやる必要なんて無かった東電の計画停電もしかり、なんとかに刃物とはこの事です。
 
政官財学報の既得権益、それに群がるシロアリの温床、悪の権化の象徴ような電力会社は早く潰してしまう以外、この国の未来はありません。
 
今日も国会を取り囲む原発集会があります。この民衆の力に期待するしかありません。
 
政官財学報 対 民衆 の構図が鮮明になってきました。みんな怒れ!!!!!!!